先日、バスケットボールチームの新入生とトレーニングしてきました。
なかなか基本的な動作ができない選手が多いです。
指導していてもどんな現象になっているか把握できないこと。
そこで、単純な動作ですが、違いを見つけるポイントを紹介してみます。
先日の動画はこちら(申し訳ありませんが、関係者限定の動画です)
スクワットジャンプ
重心の上下動と下肢、全身の使い方を評価するのに使用します。
こちろんトレーニングとしても。
動作の中で、重心を上下することは各競技必要なこと。
上下動をぜずにプレーする選手もいます。
それは相手に対して、自分自身が能力が高い場合など、
いわゆる「余裕をもったプレー」がそうです。
Jリーガーが子どもたちとボールキープをする際も、足先のテクニックだけで、十分交わすことができますよね。
参考までにスクワット動作の動画を!
43歳、男性。腰椎の変形、膝の半月板損傷を患っていますが、
カラダにかかるストレスを各部位に分散して動作を行っています。
分析
3名のスクワットジャンプを分析してみました。
「スクワットジャンプしてみてください」と指示。
弊社サポートしている高校バスケットボール部の新入生。
練習ではスクワットジャンプしてますので、十分実施しているエクササイズです。
側方からiPadで動画撮影。着地の際の動作をコマ送り機能を使い以下のように動作を分解してみました。
1コマ目:足の一部が床に触れたとき。
2コマ目:足底が接地したとき。
3コマ目:2コマ目から2コマ送ったとき。
4コマ目:重心最下位。
1コマ目。スクワットジャンプでは全身を使ってほしいので、ジャンプして最高位ではバンザイをさせています。そう考えると「足の一部が床に触れた」1コマ目で上肢の位置の違いは、着地のための準備を反映しています。
全身を使って衝撃を吸収しているのか。
2コマ目。衝撃吸収のタイミングです。3人目の選手は、重心の位置が高いままフラットに接地しています。2人目の選手はしっかり腰椎伸展しながら重心を下げているのがわかります。1人目と2人目を比べたときに、今回のコマ送りの方法では出ませんが、実は1コマ目と2コマ目の間の時間、接地時の床から生じる”ドンっ”という音。1人目と比べると、全身で衝撃を吸収せずに「足先で接地」と「重心を下げる」を別のタイミングで行っていることがわかります。
3コマ目。重心を身体のどの部位で下げていくか。3人目の選手は明らかに膝を優位に使って重心をコントロールしています。衝撃を膝でず~っとコントロールする。練習が激しくなる。膝が痛くなる。同じ練習をしていても、膝が痛くなる選手、そうでない選手。基本動作の質を変えるとスポーツ障害の予防になるかもしれませんね。
4コマ目。フィニッシュの姿勢です。カラダを無理なく折りたたんでいますか?
動きやすそうですか?
どうでしょうか?
簡単な動作ですが、小学生年代から、この動作ができない子どもたちを多く見かけます。サッカー、バスケなどスポーツの練習も大事ですが、カラダの動かし方を見直すことで、よりスポーツを楽しむことができるのではと思います。