昨今のスポーツ活動では、幼い頃から特化した運動をし続けている子どもが増えている。
自然環境の中で、多くの動きのバリエーションを必要とした遊びから、環境を整えられ、しっかりしたルールの元での活動に変わってきているのも事実。
では、子どもたちの運動能力はどうか?
その競技に特化したテクニックなどは秀でているが、本当に必要な身体要素は発達しているとは限らない。
大昔はカラダを動かすことは、自然環境にカラダを合わせ、バリエーションを増やしてきた。
自然の中での運動ではなく、提供されるものも整備されているこの頃、
運動しやすいように整えられた環境。
整った環境をどのようにチョイスするかで、カラダに入る刺激が違ってきます。
同じような動作をするのであれば、
サッカー⇒ビーチサッカー。芝⇒砂場にすることで、カラダを動きは変わってきます。
他にも違う運動強度をチョイスすることで、カラダの変化を狙う取り組みもあります。
ラグビーチームがヨガを取り入れたり、サッカーと水泳を習わせたり。
こんな話がある。
以前トレーナーとして活動していたJリーグクラブの下部組織。
GKコーチの発したことば。
「GKを探しに行くとき、港町のサッカークラブは注意してみてます。
いい選手がいるんですよ~」
小さいころ、父親と船に乗るのか、荷上げの手伝いなのか、田舎で食事がいいのか。
カラダの大きな選手、身体能力の高い選手が多いGK。
GKコーチは運動学、解剖学的、生物学的な視点ではなく、GK的視点で言っていると思います。
育つ環境で自然と発達していく身体能力があるとすれば、
その環境の周囲にいい選手がいるはずです。
そこで、カラダの動きに着目してこんな運動環境のセレクトも紹介する。
すごくマニアックに身体の要素に特化した形です。
サッカー
いわずと知れた国民的スポーツ。
日本ではプロサッカーリーグJリーグが1993年に開幕。
現在では、J1 18チーム、J2 22チーム、そしてJ3 17チームで熱戦を繰り広げている。
各クラブには育成年代のチームを保有し、選手の育成のはかる。
弊社でも長期に渡り、サッカークラブ、特に育成年代のカテゴリーで活動してきました。
ボルダリング
2020年東京オリンピックの競技としても取り上げられ、巷で愛好家が増えている競技。
ボルダリング(bouldering)とは、フリークライミング・スポーツクライミングの一種で最低限の道具(シューズとチョーク)で岩や石を登るスポーツである。(Wikipediaより)
腰椎の動きに着目
違う競技の中でも似たような身体操作がでることがあります。
例えばですが、こんか感じでみてみてはどうでしょう?
サッカーのある場面、川崎フロンターレのno16 長谷川選手。
昨シーズンでしょうか?Jリーグの試合放映を直に動画撮影したので、
画像の質が悪いですが、DFを手でブロックしながら、右脚でボールをタッチする際の腰部の動き。
コマ送りにするとこんな感じ。
腰椎を伸展させてうまくボールを触る、視野を確保する、手でブロックする、をやっています。
ではボルダリングではどうでしょう。
動画を一つ。
腰椎を伸展させる。そのことで壁にしっかり密着することができます。
もし伸展できずに、骨盤を後傾させた状態であれば、壁に近づくことができずに落ちてしまうことも…
コマ送りにするとこんな感じ。
スポーツ場面で、違う競技ですが、腰椎を伸展させて、骨盤を前傾させる。
骨盤を前傾させて、腰椎を伸展させる。
カラダのある部位にフォーカスさせると似た動きがあります。
Climbing Space Volta
Climbing Space Voltaでは、いろんなルートをセットしています。
サッカー、バスケットボールなどの相手とボールに対応するような競技に必要なカラダの動き。
重心移動をしないとできないルートをセットすることによって、自然に身体が対応するようなエクササイズになっている。
身体操作ができないと「落ちる」という身体的妥協を許さない環境でカラダを動かすことで、
ピンポイントで必要な刺激が身体に入ることになります。
ぜひ一度体験してみてください!