スポーツ現場で、治療ベッドを拡げて活動していますが、
何をしているか。よくわからないですよね。
「俺もマッサージしてもらおうかな」
いやいやマッサージではないので。
カラダのことをちょっと話します。
スポーツ現場では、指導者から選手に対し、
「自分でセルフケアをしないくせに揉んでもらおうと思って」
「プロでもないくせに」
そんな声を聴きます。
なんのことかというと、トレーナーがマッサージなどの施行してケアを手助けすることに対する話。
これは何の目的で触っているかがポイントです。
確かに、長いこと活動をしていると、治療ベッドにごろんと寝て、
「腰が痛い。マッサージして」
そういう選手もいます。
プロはいいですよ。それでも。お金払ってそれを買っているんですから。
最終的にはよくもないかな。自分のカラダなので自分でしっかり管理できる選手の方が息が長いですので。
話がどんどんズレてきました。
こんなことを考えます。
もし、セルフケアでは絶対改善できない要素があったとしたらどうします?
それはヒトの手で手助けすべきだと思います。
そんなことを考えながら手で動かす(徒手療法)を行っています。
機能障害
この後、話をする選手。
膝を手術した後なので、しっかり機能障害があります。
機能障害に関しては、当サイドの記事をご参考ください。(コチラ)
膝の状態はまだまだしっかりと伸びない。
機能的に上げなければならないことが多いです。
手で手助けをすると伸びるのですが、
翌日にはまた曲がる。そんな状況です。
日常生活での動作で膝を曲げての動作になってしまっているのではないでしょうか。
そうなると曲がったままの筋活動になってしまい、しかもそれが癖となってしまいます。
後で話をしますスクワット動作。改善できるといろんないい条件が!
エクササイズ
いろんなエクササイズをしますが、その効果は様々。
典型的な2種類。
筋肉を太くするもの。動きをよくするもの。
前者の典型的なものがウェイトリフティングやベンチプレス。
最大限努力するので、力を込めて、関節運動を円滑にというものではありません。
その許容量は個人差があり、ウェイトリフティングの選手たちは代償動作なく、円滑により重たい重量を上げれるように、筋肉量も上げるテクニックも向上させます。
日常生活レベルでの話をすると、機能障害を生じているカラダでは、
知らず知らずのうちに、ある関節にウェイトリフティング選手のような強すぎる負荷をかけてしまっている可能性があります。
その場合、気が付いた時には可動域が狭く、筋肉の機能も落ちている可能性があります。わかりやすくいうと、カラダが硬くなる。それは円滑にカラダが動いてないということなのかもしれませんね。
以前、リハビリをしたアームレスリングの選手の肘は全然伸びませんでした。
肘を曲げたまま力を込める動作を繰り返していたからなのでしょうか?
スクワット動作
スクワット動作。膝を屈伸するようなエクササイズですね。
全身的は重心コントロールを行うこのエクササイズですが、いろんな形で代償動作がでます。
ただすればいい。そんなことではないんです。
今回は膝の屈曲、伸展に着目して話をします。
参考までの写真を
写真の選手は膝の手術後、なかなか機能障害が改善しません。
適切な関節の動きが身体に定着しないので、繰り返しリハビリを頑張っています。
まだまだよくなりますよ!
何をしたかというと、関節の動きを徒手で操作して、
それからスクワット10回。
徒手⇒スクワット⇒徒手⇒スクワット…
5分くらい繰り返しました。
カラダも温まって半そでになってますけど(笑)
膝もそうですが、肩周囲も動きの質が変わってきているのがわかります。
しっかり動くカラダにしてエクササイズをしないと、
質のいい筋肉にもなりません。
徒手で触りながらエクササイズをすることで、スクワット動作という簡単な動作ですが、動きが悪くなったところを修正しながらエクササイズを行うことができます。この動作が定着すると、筋機能も向上してきます。
トレーナー側も手助けしなければならないことを提供する。
選手も自分でできることは自分でする。
そんな関係がいいですね。