ヒトの動きは様々。ヒトに限らず動物は動くときに関節運動を伴います。
我が家のワンちゃんの動きを観察すると、非常に面白い。
最近は後ろ脚が不自由になり、スムーズに歩くことができなくなってしまいました…
先日、某Jクラブの育成出身の選手がケガをして戻ってきました。
手術後のリハビリを2ヵ月弱、関わらせて頂きました。
また元気にプレーしてくれると嬉しいです。
その時に、過去の動画を見返してみると、
中学時代、高校時代、そして今。
基本的は「走る」「止まる」「ターンする」
もっとサッカーの動作にすると、「ボールの置き方」
中学時代とそう変わってない(笑)
成長してない。
そういう見方もありますが、ある程度、基本的な「動き」
ここでは、身体操作あるいは関節運動をしていたから、
高いレベルでも競技をできているのでは。
そう考えることもできます。
ここでいう、動きをみるスキルも別の記事を書きますね。
育成年代で早いうちに身体操作を整えることで、
競技レベルが上がって、スキルの積み上げができ、
ケガの予防にもつながると考えています。
もう10年近くフィジカルコーチを務めさせて頂いているNPO法人カミーリア筑紫野スポーツクラブでの取り組みを書いてみました。
カミーリア筑紫野スポーツクラブ
関わるきっかけは、当時GMをされていた方の息子さんが、
Jクラブのユースチームに在籍。
私がそのチームのトレーナーをしていたとき、
何かのケガでリハビリに通っていた際に、
「街クラブですが…」と誘って頂いたことがきっかけ。
それ以来、普及・育成をクラブ理念に掲げ活動されているチームの
トレーニングを任されることに。
何かを習得するには、定期的に関わらせて頂いた方がということで、
週1回はサッカーの練習ではなく、完全にフィジカルトレーニングの時間を頂いています。
トレーニング
フィジカルトーレーニング…
筋トレでしょ?
そういうことではなく、「動き作り」をメーンに行っています。
このクラブでは主に中学生年代。
筋力はつくのは、もう少し後の年代では…
ということで、身体を上手に使う。
全身をうまく使うことができれば、一か所への負担は減り、ケガの予防になると考えました。
フィジカル的な課題はしっかりもってメニューを組みます。
毎回、ノート見開き1ページ。
もう何冊になりましたか(笑)
もちろん選手たちには、楽しくトレーニングしてもらおうと工夫をします。
環境を設定して、こちらが欲しい”動き”をできるように。
できない選手ももちろんいます。
条件が緩いと”自分勝手な動き”になり、こちらの意図と反する効果もでると思います。
身体要素
身体のことを考えると、一番単純な運動機構は、
一つの関節を曲げ伸ばし。
例えば、肘の曲げ伸ばしでは、二の腕の筋肉の筋力トレーニングになります。
それに重りを持つと負荷になり、筋力を増強するようなトレーニングになります。
一方、身体の動きを表現すると違う視点でトレーニングができます。
例えば、「着地をする」「片脚で立つ」など。
その質は多様性に富み個体差があります。
最近では、走り方はこうでないと!と走り方を教えることもありますが、
オリンピックの100m決勝。
走っている選手をみると、同じ動作には見えません。
もちろん、視点を変えれば同じ要素もあります。
動作にも個性があると考えます。
実際のトレーニング
今回は、少しベーシックなトレーニングの動画を載せてみます。
私の後に、選手たちが行っている動作をみてもらえればわかると思います。
私も40代半ば、腰椎も変形してきていますが…
頑張ってますね(笑)
まずは、スクワットジャンプ
簡単にいうと両脚で跳ぶということ。
注目は跳ぶ際の推進力をどこで得ているか。
着地の際、どこで衝撃を吸収しているか。
なかなかスムーズに着地、推進。空中では全身使っている様が見て取れます。でも…腰…痛いです。
では選手たち。
いかがでしょう。
簡単な動作ですが、違うでしょう。
今度は一般的な”手押し車”
古典的なトレーニングです。
おっさんの動作いかがでしょう?
では、選手たち。
最後は、サッカーで絶対必要な片脚での動作。
よくありますよね。ウォーミングアップで。
軸脚と回した脚。バランスをとるための頭・体幹・上肢。
いかがでしょうか?
選手たちの動画
簡単な動作をみてみました。
実際にトレーニングしている選手たちは、
意識して身体を使うことに努めてください。
カミーリア筑紫野スポ―ツクラブでは、今ではなく将来に目を向け、フィジカル育成のプログラムとして弊社を使って頂いています。
選手動画の奥が中学1年生。順に2年生、3年生。
コロナのせいで、1年生は4月からトレーニングとはいきませんでしたが、
同じようなトレーニングをさせても学年が進むにつれて動作の精度が上がっているように見えます。
毎日、毎週の積み重ね。
大切なことですね。
始めてこの記事を読んで頂いた方、ウェブでも動作指導を行っています。
選手のみなさんは、しっかりとしたフィジカル要素の積み上げに、
保護者の皆さまは、お子さんの成長の一助として。
この年代で得た身体は一生ものですよ!